綾羽株式会社さま

滋賀県を中心に関西一円でホームセンターや不動産など住まいと暮らしにかかわる事業、また繊維事業やホテル、ゴルフ事業など、多角経営を行うアヤハグループ。
2021年3月にはグループ内で本社機能を担う綾羽株式会社が健康経営優良法人(大規模法人部門)の認定を受けました。
「健康宣言」を策定した2019年から現在に至るまでの取り組みを谷川智彦さま(人事・教育部 次長)、中道詩麻さま(人事・教育部 健康推進室 室長代行)、三原謙司さま(健康推進室)に伺いました。


人事・教育部次長 谷川智彦さま
人事・教育部次長 谷川智彦さま


アヤハグループさんでは、2019年度から健康経営に取り組み始めたそうですね。
何かきっかけなどはあったのでしょうか?

中期経営計画策定の年である2019年度に「健康宣言」を出しました。
背景には少子高齢化の進行、生産年齢人口減少が続くなかで採用や人材確保が困難になっていくだろうというのが一つ、加えて厚生労働省の調査などで、出社しているけど健康不良により生産性があがらない状態(プレゼンティーズム)によって失うコストが大きいと結果が出ていますので、そういう体調不良による生産性の低下を防いでいこうと健康経営を進めていくことにしました。
生産性を向上するうえでは従業員の皆さん、そしてその家族が幸せにならないといけませんので「みんなの幸せ」をキーワードとしています。
また、若年層に話を聞いてみると、報酬よりも働きやすい環境を求めている時代の要請を感じることから、会社としても健康経営によってホワイトであるイメージを打ち出していこうと考えています。


これまでにも産業保健には取り組んできていると思いますが、「健康経営」を意識するようになって変わったことはありますか?

以前から綾羽健康保険組合と組んで現場レベルでの施策、産業医による健診事後措置や職場巡視、休職者の面談など産業保健活動には取り組んできていますが、「健康宣言」後は、各グループ会社から委員を選出して健康経営委員会を設立し、健診結果について今後どのようなKPIを取っていくかなど、先々を想定した数値管理を行うようになった点が大きく変わったところでしょうか。

これまでの産業保健活動が下地としてあるものの、あらためて体制を整えることによるご苦労も多かったのではないでしょうか?

大変なことばかりでしたよ(笑)
健康経営委員会を立ち上げることで組織体制は出来上がったものの、健康経営の意識はグループ全体に広がっていませんでしたし、何からやっていけばよいのか手探り状態でした。
また、事業体によって勤務時間や就業形態がばらばらで、どういうところに重点を置くのかが業態によって違ってくるんですよね。
全体として一つになって取り組みつつ、各事業体に合った目標、施策を進めるようにしています。 一方で、さまざまな事業を展開していることによるメリットも存在します。
たとえばグループ内にはゴルフ場がありますので、グループ全体でゴルフ場を使って運動しようと働きかけができますし、ホテルなら、集まってのコミュニケーションを行うなど、持っている資産、事業を健康経営に活かすことができるかなと考えています。


人事・教育部 健康推進室 室長代行 中道詩麻さま
人事・教育部 健康推進室 室長代行 中道詩麻さま


当社とのお付き合いも同じ2019年度に始まっていますね。

遠方も含めた多くの事業所を産業医の先生一人に見ていただき、職場巡視や事後措置などをお願いしていたのですが、今後を見据えると地域の情報を持っておられる先生ごとに見ていただいたほうがいいのかなと考え、そういったことが可能な会社に一括でお願いすることになりました。
そこで産業医の紹介を行っている複数の会社から提案いただいて、私どもの要望に費用面でも内容面でも一番近かったことから、ドクタートラストさんとお付き合いするようになりました。
産業医をドクタートラストさんにお願いすることが決まったあと、今度は健康経営についてもいろいろアドバイスをいただきたいと思い、再びいくつかの会社にあたりましたが、産業医も健康経営の一環であり、連携できたほうがいいと思ったこと、また担当者が長くお付き合いできそうなお人柄であったことから、こちらもドクタートラストさんにお願いすることになりました。


ありがとうございます! 
「長い」といいますと、健康経営も一朝一夕に達成できるものではないですよね。

健康経営の取り組みは健診結果の改善がメインの一つにはなると思うのですが、実際に数値として出てくるまでには、年単位で時間がかかるため、健康経営を推進していくこちらとしても、また受診してくださる従業員の皆さんとしてもモチベーションが続かないだろうと当初から懸念していました。
また、健診結果をしっかり見ない人もいると思いますので、まずは本社部門のなかで、健診結果の良くない部分をあらためて通知するとともに、食生活や運動習慣、喫煙習慣などを見直してもらえるよう「宣言書」を全員に書いてもらいました。
もちろん健診結果が正常判定の人もいますので、そうした人たちには健康をキープするために、また改善が求められる人には少しでもよくなるように「これをがんばる」と宣言いただいています。
もっとも「宣言」とは銘打っているものの会社が評価をするためではなく、あくまで自分のためのものです。
アンケート形式で月ごとに取り組みの振り返ってもらうなかで、「がんばることができた」と回答する人が増えてきたり、「健康経営にはこういうふうに取り組んだらいいと思う」という意見が出てきたり、少しずつでも従業員の皆さんの意識の変化が感じられると、われわれのモチベーションにもつながります。



従業員の方々の「取り組みやすさ」を大事にされている印象を受けます。
昨年から新型コロナウイルスの影響で、当初予定していた通りの健康経営が行いづらくなってきていると思いますが、どうでしょうか?

本社部門はデスクワークがほとんどなので、出社率50%を目指して在宅を取り入れたほか、事務所を増やし分散化を図っています。
ただ、どうしてもコミュニケーションが減り、ほかの人の様子がわからないことで疎外感も出てきますので、毎日リモートのラジオ体操を始めました。
3分ちょっとではありますが、みんなの顔が見られますし、運動にもなりますよね。
また、健康経営委員会でも月に1回の定例ミーティングを行っているのですが、リモートで実施するようになりました。
最初こそ通信が途切れるなど課題はありましたが、今はそれなりに慣れてきています。
ドクタートラストさんの保健師にお願いしているセミナーも当初は来ていただいての実施を想定していたところ、こちらもリモートで自席から受けるスタイルに変更しています。


健康推進室 三原謙司さま
健康推進室 三原謙司さま


現在、またこれからのお取組なども最後に教えてください!

スマホを使った健康アプリ「WellGo」(※)を11月から本社部門に導入、2021年4月からは全事業所一斉にスタートできるよう準備しているところです。
これ、おもしろいですね。
本名ではなく、ニックネームで競うのがミソだと思っています。
アプリのダウンロードを促すきかっけになればと思い、年末年始には「正月も歩こう」イベントを実施しました。
それぞれの歩数を競うだけではなく、累計歩数をカウントして、それを会社の設備とかバランスボールとか、小さくてもいいので、みんなに還元していきます。
また、コミュニケーションのきっかけになればいいかなと思っています。

※WellGo:健診結果やストレスチェック結果などを一体管理するコラボヘルスに有効なクラウド健康経営プラットフォーム。
ドクタートラストの資本・業務提携先である株式会社WellGoが開発。
携帯アプリにより、ここにセルフケアを促せるのみならず、毎日出題されるクイズの正答率、歩数などを競う社内イベントが気軽に開催できる点が特徴。

綾羽株式会社の皆さまとドクタートラスト担当の木村
綾羽株式会社の皆さま


―― 綾羽株式会社さま、ありがとうございました!

   ※ドクタートラストの各種サービスはこちらをご参照ください。

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