経営報告
令和2年8月期(第16期)は、コロナ禍による三密を避けるため在宅勤務へのシフトが本格化し、はたらき方の大きな改革が実施された1年となりました。
弊社主力の「産業医サービス」は、需要が膨らむとともに、ZoomなどのTV会議システムを活用した産業医面談の機会が急増しました。コロナ禍での産業医への期待感に伴い、問い合わせ数は増加傾向にあります。コロナワクチンの職域接種を行う医師として産業医の認知度が上がるとともに、弊社にもテレビ局をはじめメディアからの取材が殺到いたしました。
次に弊社第二の柱として急成長中の「ストレスチェックサービス(https://www.stresscheck-dt.jp/)」は累計103万人の受検者にご利用いただきました。
受検結果を活用して各種分析を行っており、2020年度は、はたらく人の気持ちに以下のような意外な変化がみられたと判明しました。
① 職場環境が快適になっている
② 疲労感が軽減している
③ 報酬面での納得感が増している
④ 経営層からの情報への信頼度が増している
⑤ 人事評価の説明が十分にされていると感じている
また、在宅勤務により、これまでストレスとなっていた上司との接触時間、さらには残業が減少したことで、給与の手取り額が減少したものの、報酬面での納得感が増しているなど、ストレスチェックの結果が全国すべての業種において改善していることもわかっています。
生産性自体にマイナスがなく、社員の心の状態が良くなるのであれば、在宅勤務はコロナ終息後も継続されるものと考えます。
他方で、はたらく人のストレスが軽減される中、コロナ禍での個別のメンタルヘルス問題はやや増加傾向にあります。弊社では、在宅勤務者や病気休職者のケアを目的に「 アンリケアサービス(http://anri.care/)」の提供を開始いたしました。
昨年度より提供を開始した人材育成・組織開発コンサルティングサービス「STELLA(ステラ)https://stella-sc.jp/」は、順調に顧客数を増やしています。本サービスでは、100万人以上のストレスチェックのビックデータを解析・判明した「職場の人に良い影響を与えている人材」で、生産性の高いはたらき方ができている人を「STELLA(ステラ)」と呼び、この人材を増やすためのコンサル業務を行っています。
令和3年8月期(第17期)の売上高は2,401百万円(税込)と過去最高記録を更新し、来年度(第18期)の売上高も2,650百万円と増収の見込みです。
売上高推移グラフ
設立から現在に至るまでの売上高(税込)の推移を表しています。
年度別売上高
年 度 | 売上高(百万円) | 前年比 |
令和3年8月期見込 | 2,500 | 113% |
令和2年8月期実績 | 2,208 | 111% |
令和元年8月期実績 | 1,976 | 109% |
令和2年8月期 貸借対照表(単位:千円)
現預金 | 114,425 | 流動負債 | 32,944 |
その他流動資産 | 2,676 | 長期借入金 | 50,000 |
固定資産 | 90,510 | 純資産 | 124,666 |
総資産 | 207,611 | 負債及び純資産計 | 207,611 |