経営報告
令和4年8月期(第18期)は、従来の8月決算から、入社年度の明確化と営業効率上の理由から3月末決算に変更し、7ヶ月決算と致しました。
7ヶ月決算の結果、売上高は、1,551百万円(12ヶ月換算後2,660百万円)と前年換算比で110.7%の増加となりました。
営業期間は7ヶ月でしたが、営業利益は105百万円(前期比413.4%)。経常利益は107百万円(同429.8%)。税引前利益利益は110百万円(同429.8%)となり、当期利益は70.7百万円(同341.5%)と利益水準は大幅に増加しています。
17期連続で売上高は増加となり、利益水準としては創業以来初の1億円を突破しています。取引先の企業、産業医、医療職の皆様には、社員一同心から御礼申し上げますとともに、引き続きご支援の程お願いいたします。
■産業医
今期(2022年3月期)の産業医サービスにつきましては、コロナ禍の中、ワクチンの職域接種などにより、「産業医」という職業が注目されたことから、新規受注が順調に伸長しております。
現在、取引先企業数は3,147社、産業医等契約医療職は約1,000名と過去最高を更新しています。
■ストレスチェック
制度が始まり6年目が経過した今期(2021年4月~2022年3月末)のストレスチェックの契約企業数は、940社(前年比+225社)。受検者数は32万4,642人(同8万4,367人)と過去最高人数を更新し、累計受検者数は122万6,015人となりました。
ストレスチェック研究所では、このビックデータを生かし、Yahoo!ニュースやテレビ、ラジオなどのメディアでの情報配信を行いなど、シンクタンクとしての活動が活発になっています。
また、社員の受検結果から見えてくる企業の部署や年代などの集団単位での状態を数値化し分析した上で、集団ごとの強みや弱みをフィードバックし、改善するコンサルティング事業の受託を増やしています。
健康経営の目的でもある社員の生きがい(ウェルビーイング)や働きがい(ワークエンゲージメント)を高めていくことが、企業の成長や生産性の向上に確実につながること。また、仕事のストレスをエネルギーに変換し、周囲に良い影響を与え、社内外で活躍する人材がどこの組織を「STELLA(ステラ)」と名付け、STELLA人材を増やすためのコンサルティングサービスの受託が始まり3年目となりました。
働きやすい職場環境にすることが、究極のメンタル不調者予防となることは言うまでもありませんが、80問版のストレスチェックを受検し、社内外の優良部門と不良部門を比較し、例えば「上司のサポートが足りない」など具体的な課題を発見していくことが、大切だと感じています。
■セミナー部門
今期は、保健師や管理栄養士を中心とするセミナー部門が好調です。
YouTubeでのセミナー動画は85本となり、チャンネル登録者も4300人になりました。
とくに、視聴回数10万回を超えるコンテンツがその内4本とビジネス系としては高水準の視聴者を獲得しています。
■外部相談窓口サービス[アンリ]
今期は、パワハラ防止法の成立に伴う、相談窓口設置義務を受け、主にメンタル不調者を対象とした外部相談窓口サービス「アンリ」の新規契約件数が大幅に増加致しました。
相談内容は、仕事上の人間関係がほぼ100%であり、内約2割がハラスメント関連となっています。
■今後の見通し
当社の企業理念である「健康で、楽しく元気にはたらく人を増やす」という事業目標を多くの企業で達成するために、まず、当社の社員全員が、この理念を達成していることが必要です。
健康で、楽しく元気に働くためには、仕事が好きであり、自信と余裕をもって対応できるスキルが身についていることが大切で、その前段階として、周囲のサポートや職場内での雑談の量を増やすことが重要だと思います。
コロナ禍で使わなくなったセミナールームを、社員全員が交代交代でランチを作る「賄い食堂」として活用するなど、コミュニケーションを増やす目的のイベントを一年を通じて頻繁に行っています。
この結果、社員のワークエンゲージメントは明らかに改善され、会社業績も年々良くなる傾向にあります。
弊社の自慢の社員たちと是非お会い頂き、「健康で、楽しく元気にはたらく人を増やす」アドバイザーとして是非とも我々をご指名いただきたくよろしくお願い致します。
2022年6月末日
株式会社ドクタートラスト
代表取締役 高橋雅彦
売上高推移グラフ
設立から現在に至るまでの売上高(税込)の推移を表しています。
年度別売上高
年 度 | 売上高(百万円) | 前年比 |
令和5年3月期見込 | 3,000 | 112%※ |
令和4年3月期実績 | 1,551 | 110%※ |
令和3年8月期実績 | 2,401 | 108% |
令和2年8月期実績 | 2,208 | 111% |
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※同期比較のため、令和4年3月期実績(7ヶ月分)を12ヶ月分に調整後の数値となっています
令和4年3月期 貸借対照表(単位:千円)
現預金 | 311,973 | 流動負債 | 87,689 |
その他流動資産 | 4,743 | 長期借入金 | 100,000 |
固定資産 | 87,031 | 純資産 | 216,058 |
総資産 | 403,748 | 負債及び純資産計 | 403,748 |
令和4年3月期 損益計算表(単位:千円)
売上高 | 1,551,855 |
営業利益 | 116,536 |
経常利益 | 118,674 |
税引前当期純利益 | 121,974 |
当期純利益 | 77,771 |